日本史上初のチェチェン戦争反対デモ

 今日は、原稿の締め切り前日だというのに、東京池袋で行なわれた「チェチェン戦争反対」デモに行って来た。


 2005年11月20日午後1時30分より、東京池袋の中池袋公園で集会が始まった。チェチェンの戦争がはじまってから、この12月で11年を迎える。


 100万人の人口で20万人もの人が犠牲になっているにもかかわらず、これまで日本において屋外の集会とデモはなかった。参加者は75人で小規模のものとはいえ、踏み出した一歩は大きい。なにしろ、日本の歴史始まって以来の出来事だったからだ。


  最近、撮影をしていなかったので、ビデオとスチールカメラの両方の撮影にとまどった。


 デモの前には集会があったのだが、小さな公園にグループが二つ。ひとつは、アイヌ民族を無視した日露間の領土交渉に反対する人たち。公園のもう一方のすみではチェチェンでの虐殺に抗議する人々。


 この二つのグループが一緒になって池袋の街を行進した。


 私は、チェチェングループを写真撮影したりしていた。発言する人たちが、自分自身の言葉・自分自身の表現で想いを語っていたのが新鮮だった。集会での演説というより、トークショーのような趣であった。


 チェチェンの状況は悪化しているが、集会は、なぜか温かい雰囲気であった。なにしろ集会とデモに関して”素人”も多く、デモ出発前には念のためシュプレヒコールの練習をしたり、行進が終わってから、参加者が集まって記念撮影(集合写真)していたのが笑える。

 
 そんなわけで、少し疲れている。明日は、400字詰めで23枚の原稿の締め切り。いま、夜の9時なのに、まだ一字も書けていない。ああ、どうしよう・・。

                          2005年11月20日 林 克明