2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

女性たちのチェチェン戦争

8月30日、チェチェンの首都グローズヌイで、女性たち約100名による抗議デモが行われた。彼女たちは、行方不明になっている家族の写真を手に、街頭に繰り出した。ヒューマン・ライツ・ウォッチの統計によると、チェチェンでの行方不明者は約1万8000人とされる…

独立派大統領の兄、親ロシア派政権の手に

8月18日、「チェチェン独立派大統領、ドク・ウマーロフが投降」という衝撃的なニュースが、ロシアのメディアで取り上げられた。だが、チェチェン親ロシア派首相のラムザン・カディーロフ筋によるこの情報は、後に誤報だということが判明。自主的に投降を申し…

ロシアNGOがチェチェンで行われている拷問に警鐘

ロシアのNGOが、チェチェンで横行している刑務所での拷問に警鐘を鳴らしている。「反拷問委員会」のチェチェン支部代表、スプヤン・バスハーノフは、「チェチェンで拷問が行われていることに関して多くの訴えが寄せられている」と述べ、人権侵害を続けるロシ…

アルハーノフVSカディーロフ:チェチェン親ロシア派内部抗争始まる?

今年の10月5日に30歳のお誕生日を迎えるチェチェンのプリンス、ラムザン・カディーロフ。対独戦勝記念日のパレード中に爆殺されたアフメッド・カディーロフをパパに持つ華麗なる血脈(意味不明)を継ぐ彼は、国内外から最年少のチェチェン親ロシア派大統領候…

武装解除、カディーロフ勢力の弱体化 (1)

ロシア政府がチェチェン独立派に降伏を呼びかけてから1ヶ月。政府は投降した独立派戦闘員に対する「恩赦」を宣言し、すでに80名以上の戦闘員が投降していると言われているが、その実態はどうなっているのだろうか。チェチェン、イングーシ、ダゲスタンの現地…

ご投降は計画的に・・・

8月8日、チェチェン親ロシア派政権大統領のアル・アルハーノフは、政府が「恩赦」を宣言したことによって、すでに84名の独立派戦闘員が投降したと語った(8月8日付 ラジオ・リバティ)。「恩赦」というのは、ロシア政府がバサーエフの死を受けて独立派に呼び…

ロシアの子ども兵士たち

チェチェン問題を語るとき、「ロシアの侵略に対する抵抗の歴史」という言葉がよく用いられる。ロシアを加害者として、チェチェンを被害者として、チェチェン戦争を捉える見方は、解りやすくはあるけれど、ときに被害者が加害者になる可能性というものを忘れ…

消されゆくチェチェン難民

チェチェン親ロシア派政権が、チェチェンと隣国イングーシにあるチェチェン国内避難民/難民キャンプを本格的に閉鎖し始めている。チェチェン親ロシア派政権首相ラムザン・カディーロフは、「8月5日までに避難民の総数を可能な限り減らすべきである」「イン…