RTの司会者、「ウクライナの子どもたちを川で溺死させろ」と発言して解雇
https://news.yahoo.com/rt-expels-propagandist-tv-host-233603120.html
RTの司会者、「ウクライナの子どもたちを川で溺死させろ」と発言して解雇
2022年10月24日
ロシアの国営チャンネルRT(旧ロシア トゥデイ)は、司会者のアントン・クラソフスキーが、「ウクライナの領土がロシアに占領されているなどと信じているウクライナの子どもたちは、溺死させるべきだ」と発言した後、解雇した。
マルガリータ・シモニャンの発言:「(クラソフスキーとの)協力関係を終了します。私もRTの他のメンバーも、このようなナンセンスは共有できません。何と言えばいいのか。ただ、驚きです」
同時にシモニャンは、「クラソフスキーが子どもを溺死させるべきだと心から信じていたとは考えがたい」と述べていた。彼女はクラソフスキーの言葉を「ワイルドで嫌なもの」と呼んだが、「おそらくアントンは、一時的な気の迷いであったことを説明するだろう」とも書いている。
RTの司会者であり、RTのロシア語版の放送局長であるアントン・クラスノフキーは、作家のセルゲイ・ルキャネンコとの会話で、ウクライナの領土がロシアの占領下にあると信じているようなウクライナの子どもたちを溺死させることを提案しました。ルキャネンコは、1980年に子どもの頃にウクライナを訪れ、ロシア語を話すウクライナ人の子どもたちが、ウクライナはモスカリ(ロシア人に対する蔑称)に占領されていると彼に話した。
「そんな子どもたちは、アヒルが漂う川で溺死したはずです(ウクライナの民謡に元ネタがある)。モスカリがウクライナを占領したなどと彼らが言うなら、すぐに、流れの早い川に放り込んでしまいましょう」と司会者は提案した。クラソフスキーはまた「子どもたちはカルパティア山脈の小屋に詰め込まれ、火をつけられるべきです」と述べた。
こうした動きを受けて、ウクライナのドミトロ・クレバ外相は、世界の国々にRTの放送を禁止するよう呼びかけた。
(英紙デイリー・テレグラフの記事から、情報を追記します)
RTをまだ禁止していない国の政府は、この動画の抜粋を見る必要があります。あなたの国がでRTを許可するなら、このようなものを支持しているのと同じです。言論の自由とはなんの関係もない、大量虐殺の扇動にほかなりません。今後われわれは、この人物を訴追します。。全世界でRTの禁止を!
— ドミトロ・クレバ (@DmytroKuleba) 2022年10月23日
https://twitter.com/DmytroKuleba/status/1584161496086417409
ロシアのテレビは、クラソフスキー氏のようなプロパガンダのトーク番組であふれ、何十万人もの人々が視聴している。プーチン大統領は、こうした国営テレビのプロパガンダに依存してウクライナでの戦争を推進しており、そもそも戦争を、ウクライナ人をネオナチから救うための救援活動として正当化している。
10月10日、ロシアのミサイルがウクライナ全土の都市を攻撃し、クリミアとロシア本土を結ぶ橋での爆発に対する報復として23人が死亡した後、クラソフスキー氏は自分が笑ったり踊ったりするビデオを放送した。「幸せなんて表現じゃ足りません。いま、ロシア軍のパジャマを着てバルコニーで踊っています」
もと「ロシア・トゥデイ」と呼ばれていたRTについて、EUはロシアのフェイクニュースサイトとして禁止している。