チェチェン人権担当者、ロシア軍高官発言を批判

(インターファックス 6/20)ロシアの北コーカサス統合軍の司令官の最近の発言に対して、チェチェンの人権オンブズマン(親ロシア派)が批判している。これは、同軍のニコライ・シヴァク司令官の「チェチェンの住民は、分離主義者と戦うロシア軍に協力しようとしない」という軍の新聞での発言に反発したもの。

この発言とは、軍の機関紙<赤い星>でのインタビューで「住民たちは非合法武装勢力に協力するか、あるいは中立的な立場をとることによって、掃討と連邦軍への投降を妨害している。こういう一部の住民の態度がなければ、武装勢力はとうの昔に排除されている」と語ったもの。

チェチェンの人権オンブズマンであるナルディ・ヌハジエフ氏は、こう反論する。「チェチェンの住民は、司令官の根拠のない発言に憤慨している。私自身、そういう電話をたくさん受けている。彼らが訴えているのは、人々に対してこういう非難が向けられるとき、軍は常に次の弾圧を始めるということだ」と、インターファックス通信に対して語った。
また、「司令官は、ロシア法の推定無罪の原則を忘れている。彼はまったく立証されていない罪を人々に押し付けている。しかも特定の犯罪を犯した個人ではなく、すべての人々に対してだ」と批判している。

http://www.cdi.org/russia/johnson/2008-100-23.cfm