時間は傷を癒せない

コーカサスノット 2009.9.1.

 北オセチアでは終日住民らがベスラン第一中学校を訪れ、2004年に発生したテロの犠牲者を追悼した。あの悲劇から5年がたったが、ベスラン市民の悲しみはおさまっていない。

 9月3日までの3日間、ベスランでは学校の廃墟で追悼式を行う。5年前と同じく、モスクワ時間の午前9時15分に学校の鐘が鳴らされ、人々はテロリストが1200人以上の人質をとって3日間たてこもった体育館の前に献花した。2500人以上の人々が校庭に集まり、テロの犠牲者を悼んだ。

 テレザ・ココヴァは二人の子どもとともに人質にとられたが、幸運なことに生還した。「毎日あのようなことが起こるのではないかという恐怖の中で生きています。私の子どもたちはこの5年間、あの体育館には行っていません。もしまたあのようなことが起これば、守ってくれるものはいません」

 ベスラン市長のエマーク・フアドノフは、ここで肉親を亡くした人の痛みは消えることはないと述べ、「それでも生きていかねばならない」と語った。

 全ロシア公共団体の構成組織である「ベスランの声」は、一日中体育館でロシア連邦の幹部が訪れるのを待っていたが、誰も来なかった。

 テロ犠牲者の社会的保護のために資金調達をする活動の支援者であるヴォルゴドンスク市長は、この日仲間を支援しにベスランを訪れた。

翻訳(T)