ドキュメンタリー映画 『1985年 花であること 聞き取り―華僑2世徐翠珍的在日』

上映会&パネル・ディスカッション

制作・監督:金成日 上映時間:75分
【予告編】 http://www.youtube.com/watch?v=6RkutsqBptQ

≪東京上映会≫

11/20(土) 午後5時〜8時
会場:在日本韓国YMCA 9階 国際ホール
(東京都千代田区猿楽町2-5-5 /JR水道橋駅徒歩6分、地下鉄神保町駅徒歩7分)
参加費:800円(学生500円)

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日本における移民労働者のさきがけとなった老華僑(戦前から日本に生きた在日中国人とその子孫)。

1947年、徐翠珍さんは1930年代に渡日した上海出身の両親のもとに神戸で生まれ、神戸中華同文学校で民族教育を受けた。

両親のこと、子ども時代、就職、公務員採用の国籍条項撤廃闘争、指紋拒否運動、大赦拒否訴訟、靖国訴訟、9条を守る取り組みなど、徐さんの活動と生き様をインタビューでたどりながら昨年改悪された入管法と「指紋の今」を告発する。

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制作・監督 ● 金成日(キム ソンイル)

1951年生まれの韓国籍2世。1085年、外国人登録法に定められた指紋押捺義務を拒否し翌86年に逮捕される。違法な逮捕だとして国家賠償請求訴訟を起こし最高裁まで争うが敗訴。

≪連絡先≫

映画「1985年 花であること」上映プロジェクト
TEL 06-7777-4935(市民共同オフィスSORA)
FAX 06-7777-4925

1980年代に「指紋押捺拒否」運動を担い、ついに2000年、日本政府に「指紋押捺制度」を撤廃させる力となった二人が、2010年の今、再び映像を通してみんなの前に姿を現した。中国籍華僑2世の徐翠珍はドキュメンタリー映画の主役として、韓国籍2世の金成日はその映画の監督兼インタビュアーとして。

日本の満州支配に源流を持つ指紋制度。それに抗する80年代拒否運動の軌跡をたどり、2007年ふたたび日本版USビジットという形で復活した制度を問う。指紋を押さなければ自分の生まれ育った日本に再入国できないという理不尽!!

「ここで生きる」と徐翠珍は言う。「岩盤の裂け目に流れる水」のようなドキュメンタリー映画を金成日は作った。「日本人と在日中国人、在日朝鮮人の間にある裂け目を明らかにすることは、裂け目を埋める作業でもある」という監督の声がきこえるようだ。

鈴木常勝(日中現代史研究者、紙芝居師)