ワルシャワ・欧州評議会サミットでの日本山の祈りと抗議行動
(寺沢師の弟子が、5月15日記す)1日目が無事に始まった。平和への祈りは、11人の僧侶と、ウクライナやロシア、チェチェンから来た友人たちとともに行われた。クラコウスキー・プレゼドミエシー通りにある教会の前の広場で、「今、チェチェンをジェノサイドから救え」という大きなプラカードを掲げながら。すべての首脳たちはこの祈りの場の前を通り、仏法僧たちの祈りと団扇太鼓の響きを聞いて、ロイヤルパレスに向かった。
この朝が過ぎようという頃、私たちは旧市街にあるサミット会場のロイヤルパレスの近くの広場に向かった。昼食をとっていると、ホスト国ポーランドのクワスネウスキ大統領が、この広場を通りがかり、「今、チェチェンをジェノサイドから救え」のプラカードを見て、連帯を示す身振りをしていた。
そのとき、突然、ユーシェンコ大統領の率いるウクライナ代表団が、祈りと太鼓の音を聞いてこの広場にやってきた。寺沢師と僧侶たちが大統領に、寺沢師の公開書簡を受け取ってくれないかと呼びかけたところ、代表団は広場に入ってきた。秘書が僧侶たちのところまでやってきて、大統領あての公開書簡を受け取り、すぐにそれを大統領の手に渡した。
この夜、印象に残る反戦活動に参加できた。ワルシャワの目抜き通りを、太鼓を手にした日本山妙法寺の仏法僧たちが、数千人規模のカラフルなデモ参加者の先頭に立って歩いたのだ。このデモはチェチェン反戦ラリーと一緒になり、サミット会場のロイヤルパレス広場の近くまで行った。寺沢師もスピーチし、すべての参加者に、チェチェン人への虐殺が続いていることを忘れないように、1分間の黙祷と、ダイ・インを提案したのだった。