新刊・「フォトジャーナリスト13人の眼」集英社新書

九・一一以降時代は恐ろしいスピードで動き、人間の尊厳は脅かされ、世界はより混沌の度合いを増しているかのようである。激変する世界の中で苦闘する人間の視点に立ち、「戦争」の現実や「世界」の裸の姿に肉薄しようと、日々戦うジャーナリストたちがいる。気鋭のフォトジャーナリスト集団JVJAの参加者を中心に一三人の「映像」と「文章」を通じて、現在進行形の世界の姿を見つめてみたい。

【目次】

広河隆一「フォトジャーナリストとして生きる」/古居みずえ「追われるパレスチナ難民―パレスチナバグダッド」/土井敏邦「圧殺される小さき声を拾って」/亀山亮「戦争、悲劇の連鎖」/山本宗補「マイノリティーの視線で見る」/桃井和馬「『グランド・ゼロ』後の憂鬱」/林克明「閉ざされた声を聞く」/森住卓「今を伝えたくて―イラクから沖縄へ」/豊田直巳「虚構に彩られる戦争のなかで」/小林正典「命を見つめて」/佐藤文則「ハイチ、繰り返される悲劇 ―独立200周年を迎えて」/綿井健陽「九・一一同時多発テロ事件を追悼する前に……」/大石芳野「人間と認めないのか」

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