イングーシで1000人規模のデモを治安部隊が弾圧

 1月26日、チェチェンの隣国イングーシの首都ナズラニで、イングーシ政府の腐敗と人権侵害に反対する1000人規模のデモが行なわれ、中央広場への進出を阻む治安部隊との間に衝突が発生した。デモ側は投石・火炎瓶を使用し、治安部隊側は空に向けての発砲とガスの使用で応じた。

 この際、政府よりの新聞社とホテルに放火があったが、デモとの直接の関係はよくわからない。

 衝突の際、人権活動家数人、4人のジャーナリスト、その他の参加者が拘束された。

 最近、イングーシでは住民を政府と準軍隊が誘拐・不当逮捕・虐待・殺害するなどの事件が続き、それに対して武装勢力が警察署長やロシア人教師を殺害するなどの事件が起こっており、いっそう緊張が高まっている。

 すでに22日からイングーシでは一部の地域が当局によって「対テロ作戦地域」に指定され、治安部隊が住宅に任意に立ち入る許可が出るなど、警備が強化されていた。

くわしくはリバティーの記事へ:
Russia: Security Forces Violently Disperse Protest In Ingushetia
http://rferl.org/featuresarticle/2008/01/3AFE394D-3C71-4C7D-B1AA-F524EF1B13C3.html