ヤマダエフ派とカディロフ派の対立続く

5月26日、チェチェン政府(親ロシア派・カディロフ派)の治安部隊と、ロシア国防省軍情報総局(GRU)の指揮下にあるヴォストーク大隊(ヤマダエフ派)との間に小競り合いがあった。ロシア人権団体の情報サイト「カフカスキー・ウーゼル」によると、チェチェン内務省筋は「26日の夜、グデルメス−シャウニ道路のチェックポイントで治安部隊の兵士が、通過するウラル型トラックなど数台の車裂をとめて検査しようとしたところ、乗っていた大尉の章を付けた男が銃を抜き、ヴォストーク大隊のものだ、通過させろと要求した。検査に当たった兵士は通過させることにした」という。

その後車列はヴォストーク大隊の基地についたものの、兵士の一部が再びチェックポイントに戻り、チェックポイントの移動を要求した。ここでヴォストーク部隊の兵士が発砲し、二人のチェチェン警察官が負傷したが、兵士達は再び基地に戻っていった。事件は現在捜査中。4月14日に、カディロフ派とヤマダエフ派がグデルメス近郊で戦闘沙汰になって以来、スリム・ヤマダエフはチェチェン内で指名手配となっている。
May 29, 2008―Volume IX, Issue 21
Chechnya Weekly - Volume IX, Issue 21 May 29, 2008