ルスラン・アウシェフ「臨時大統領に就任する用意がある」と発言(6月24日/ラジオ・リバティー)


 今日のラジオ・エホー・モスクブイは、イングーシのエフクロフ大統領への自爆攻撃/負傷という状況を踏まえて、ルスラン・アウシェフ元大統領が、一時的に共和国政府を指導する用意があると表明したと伝えた。

イングーシ憲法にしたがえば、エフクロフ大統領が職務執行不能な場合は、首相のラシード・ガイサノフ首相が代行することになる。ガイサノフは経済学者で、1998年から99年までの間、アウシェフの側近だった時期がある。

アウシェフは、ロシアのメドヴェージェフ大統領が、チェチェンとイングーシ量地域で行われているイスラム急進派に対する掃討作戦の指揮権を、チェチェン親ロシア派のカディロフ大統領に移行させようとしていることに対し、「状況をさらに悪化させるだけだ。カディロフはチェチェンだけでも多くの問題をかかえている」として批判している。
アウシェフは、主にアフガニスタン戦争に従軍した元軍人で、1992年から10年間、イングーシの大統領を務めており、国民の支持も根強い。2年前、独立系インターネットサイト「ingushetia.ru」での投票において、9割近い3千人が、FSB出身のジアジコフ大統領に代わって、再登板を求める投票をした。

また、6月24日、イングーシの反体制派であるマゴメッド・ハスビエフは、「すべての反体制派は、今回のエフクロフ殺害未遂事件を踏まえて、緊急会議を開催するべき」と発言し、共和国内相の辞任と安全保障会議の解散を求めている。

http://www.rferl.org/content/Ingushetias_ExPresident_Volunteers_For_Temporary_Comeback_/1761887.html