「チェチェンでは人権が破滅的な危機に瀕している」

社会団体「自由カフカス」在日代表声明

Заявление представителя ОПД "Свободный Кавказ" в Японии

 最近チェチェンでは、人権擁護団体および人道支援団体のメンバーに対する襲撃事件が相次いでいます。これらの人々は、ロシアとチェチェンとの戦争の時期を通じて、チェチェン市民の権利を守るために自己犠牲的な活動を続けてきました。2009年7月15日には、国際的にも著名な人権活動家であるナターリア・エステミーロワが、正体不明の集団に誘拐され、その後殺されました。

 そして早くも8月11日には、NGO「若者を救おう」の代表者として、チェチェンでの戦闘によって傷ついた若者たちや障害を持った子どもたちを支援していたザレーマ・サドゥラーエワが、犯罪者たちの犠牲となりました。ザレーマ・サドゥロワとともに、彼女と活動を共にしていた夫の、アリク・ジャブライロフも殺害されました。

 こうした非人間的な犯罪が示しているのは、チェチェンでは人権が破滅的な危機に瀕している、ということであり、その原因となっているのはロシアの占領勢力と、カディロフ一派に代表される占領勢力への、協力者たちの活動です。

 私は、社会団体「自由カフカス」を代表して、これらの犯罪に断固として抗議すると共に、あらゆる手段でチェチェンでの人権侵害に関する正しい情報を遮断しようとしているロシアの特殊部隊を、これらの犯罪の実行犯として非難するものです。

社会団体「自由カフカス」在日代表 A
2009.08.16