#352 今日はポリトコフスカヤの命日
今日は、アンナ・ポリトコフスカヤ殺害事件から4年めの命日です。
相変わらずロシア政府は捜査を進展させておらず、
のらりくらりとしながら、世界が忘れ去るのを待っています。
しかし、アンナを殺害するために使われた拳銃は、
ロシア政府の所有物でした。これは裁判で明らかになった事実です。
ロシア最高裁、アンナ殺害グループの無罪を取り消し(2009年)
http://d.hatena.ne.jp/chechen/20090628/1246122025
昨日、アムネスティのメンバーらが、パリで抗議行動を行いました。
次のサイトに写真があります。横断幕には「ロシアで自由が殺された」。
http://d.hatena.ne.jp/chechen/20101007/1286437490
最近の関連報道をお伝えします。ロシア語の分かる方は、
リバティのニュースもどうぞ:
http://www.svobodanews.ru/content/blog/2178002.html
困難なことではありますが、
アンナと、戦争によって命を奪われた大勢のチェチェンの人々に
どうか思いを馳せてくださるよう、お願いいたします。(大富亮)
▽ロシア:人権の尊重と保護を求めるグローバル署名
https://www.amnesty.or.jp/modules/bmsurvey/survey.php?name=webpetition_RussiaHR&mm=1
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■「ポリコフスカヤ4周年追悼」 チェチェン人日本亡命者が出席
(10/5 PanorientNews)
「ロシアの失われた良心」と評され、プーチン大統領時代にチェチェン共和国
で起きた人権侵害を告発した記者アンナ・ポリトコフスカヤー。2006 年10月 7
日、プーチン大統領の誕生日に、自宅アパート前で暗殺された彼女の「4周年追
悼集会」が、日曜日、都内の文京シビック・センターで開かれた。ポリトコフス
カヤの追悼映画が公開され、後半では、チェチェン人日本亡命者がパネリストと
して参加、ロシアの軍事侵略による「母国チェチェンの惨状」と「日本の難民迫
害の状況」を語った。
ジャーナリスト林克明さんによると、彼女が暗殺されるまでに書いた511本の
記事の大半は、チェチェン問題に関するもの。具体的な人名、場所、日時などを
詳細に報告していたという。殺害の前日まで、チェチェン共和国の第3代大統領
ラムザン・カディロフの私兵隊がチェチェン人らに行っている拷問、賄賂、暴
行、誘拐などの記事を執筆していた。
つづきを読む:
http://www.panorientnews.com/jp/news.php?k=480
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■アムネスティ:アンナ・ポリトコフスカヤの遺志を受け継いで
(10/7 アムネスティ・アップデート)
『チェチェンやめられない戦争』(NHK出版)という本があります。2002年に執筆
され、日本では2004年に翻訳版が発行されたアンナ・ポリトコフスカヤの著書で
す。ジャーナリストであるポリトコフスカヤは何度もチェチェンを訪れ、戦争に
巻き込まれた普通の人たちの生の声を聞き、チェチェン戦争を支える政財界の暗
部を調べ、それを本にまとめました。
本のあとがきにこんな一節があります。「この時代は個人個人がどうであるかな
ど関係のない時代で、『テロのない明るい未来』を築くために数千人の命が吹き
飛ばされることをまたもや許してしまった冷血の時代なのだ」
つづきを読む:
http://d.hatena.ne.jp/chechen/20101007/1286439201
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■ヒューマン・ライツ・ウォッチが人権活動家6人の勇気を表彰
(HRW) たゆまぬ活動を続ける勇敢な人権活動家6人に対し、名誉ある「アリソ
ン・デフォージュ人権活動家賞 」を授与する、と本日ヒューマン・ライツ・
ウォッチは発表した。 この6人は、暴力、差別、抑圧のない世界を創るため
に、 暴力や投獄といったすさまじい脅威に屈せず言論活動を続けてきた。