ACPC: 平和への国際協力のよびかけ

緊急リリース 5月13日、チェチェン平和アメリカ委員会
http://peaceinchechnya.org/mediacenter.htm

ロシアにおける、5月9日の戦勝記念日と、10日のロシア−EUサミットを経て、チェチェン平和アメリカ委員会(ACPC)は、チェチェン独立派指導部が、ロシア指導部との互恵的な努力の不在をも乗り越えて、平和へのステップを踏み出し、政治的解決へのコミットを、ふたたび宣言することを呼びかけます。3月8日の、アスランマスハドフチェチェン大統領の殺害によって確認されたのは、ロシア側がチェチェンの地位を認めようとせず、その一方で、和平にむけた動きを明らかに妨害していることであり、とくにそれは今年初めのロシア兵士の母親委員会によるものに見られる。

ACPCのズビグニュー・ブレジンスキー副委員長は、「マスハドフの喪中に、サドラーエフ大統領は前任者の仕事、紛争の交渉による解決をを引き継ぐ旨の意志を表明した。マスハドフの提案の、ロシア側による拒否にもかかわらず、新しい指導部がはっきりと、明示的にマスハドフの路線の遂行を表明したことは重要であり、この惨劇を終わらせるために国際社会が介入を強めるための希望になりうる」と語った。

クレムリンチェチェン紛争に煙幕を張ろうと努力しても、チェチェンの人々にとってはその政策の重大な結果は認識されている。人権団体「メモリアル」の最近のレポートによれば、3千人から5千人の市民が、ここ5年間に失踪しており、その多くは死体として発見されている。900人近くはいまだに行方不明である。そればかりか、戦火は続き、北コーカサスの近隣共和国にも拡大している。ACPC代表のグレン・ハワードは、「腐敗した政治家と残虐な軍人たちのカードルを導入することで、クレムリンチェチェンでの平和の希望を破壊し続けており、(結果として)マハチカラからモスクワに至る範囲に住む自国民を危険にさらしている」と述べてた。

指摘した諸点について、ACPCは西側諸国政府と、欧州評議会を含む国際機関に対して、チェチェンでの平和創出に関与する意思表示を行うよう奨める。2005年2月に、アスランマスハドフを中心とするチェチェン指導部は3週間の停戦を宣言し、シャミーリ・バサーエフを含む独立運動のすべての派閥がこれに従った。このような平和提案と、また、サドラーエフ大統領の国外代表たちの同様の意思表明に対して、西側各国の指導者たちが、平和と安全と、ロシアの南部国境地帯の法治のために充分に関心を傾けることを、強く求める。