Telegraph: ロシアスパイ、英国でチェチェン亡命者を監視

5月15日、英紙サンデー・テレグラフによると:

MI5(英国国内保安部)は、政府各部局に対して、ロシアが英国国内での冷戦時代のスパイ活動をふたたび活発化させようとしていると警告した。防諜部局であるMI5は先月、ロシア側情報機関の英国での活動の活発化についての報告書を発行した。

同文書によれば、ロシア情報機関員は(外交官に身をやつして)英国内の広い範囲で行動し、「事実上の」スパイ活動を実行している。スパイ容疑者たちは行動を制限されず、誰何も受けないが、その行動は特別局の職員を通じて、MI5に報告されなければならないとしている。

容疑者たち−30人のロシア外交官を含む−は、英国の軍事力と防衛産業についての調査を行っており、同時に、チェチェンからの亡命者と、その支援者の動向にも関心を持っていると見られる。

文書は「保安部防諜情報」と題され、冒頭の位置づけによれば、「防諜情報は特に外国情報機関の職員の関与を示す潜在的な兆候を指摘し、同時にそれらの活動内容の理解を諸官に要望するものである」とされている。入手した文書の配布先リストは、報告内容が指摘するところの???

報告書は、ロシアの外交官の主な移動手段は自動車で、その外交官ナンバーには「248B-***」の文字が含まれていることを知らせ、それらの車両が移動・停車している場に居合わせた政府関係者は場所と日時などを記録するように養成している。

英国におけるロシアのスパイ網は、SVR(ロシア対外情報庁)(これは旧国家保安委員会(KGB)の後身の一部)と、GRU(参謀本部情報総局)によって運営されている。SVRは18人、GRUは14人を、それぞれ英国内に外交官として配置していると見られている。SVRは政治情報部門、安全保障部門、産業技術情報部門を、GRUは核兵器とその他の軍事力について調査している。

(ここまで訳してから、チェチェンのことが出てこないことに気がついたのでやめます)