PW: カタヤマ地区の住民、「石油連隊」に抗議

5月14日のPrague Watchdogによると、

チェチェンの首都グロズヌイのカタヤマ地区の住民たちは、チェチェンの各人権組織とともに、5月9日から11日にかけて、「石油連隊」と呼ばれる、石油パイプラインの守備部隊に対する抗議行動を行った。

このグループは、5月5日に、この部隊がチェルシエフ家の兄弟を誘拐したことに対して抗議した。チェルシエフ兄弟の親族がゲリラに参加しているという嫌疑によるものだ。抗議の参加者たちによれば、ゲリラ当人が降伏しなければ、兄弟は解放されないのだという。

「メモリアル」のナターリヤ・エステミローヴァは、この事件はロシアのウラジミール・ウスチノフ検事総長が、「政府機関による誘拐はテロとの戦いの一部だ」とした誘拐の正当化を、そのまま現地で活用しているのだという。さらに5月6日にはチェチェンの野戦司令官ドク・ウマーロフの両親も誘拐されたという。

昨年、ウスチノフは「テロリストの家族に対する逆誘拐は、テロとの戦いの一部として行われるべきであり、法に加えられるべきだ」と発言した。そして彼がベスラン事件から2ヶ月後の10月にロシア下院に提出した法案は議論を呼んだが、結局議員たちはそれを退けた。