記録の必要性

思い返してみるとチェチェン問題をここ5年間追ってきた。いくつも集会を企画し、本を書き、それ以外に長い時間を、現地からのニュースを訳したり、インターネット上のニュースレターを書くことに費やした。この仕事が、チェチェンで殺されていく人々のためにどれだけ役に立ってきたかは心もとないが、これからも記録し、同時代を生きている人々に手渡していく必要はあると思う。このウェブログはその整理のために作る。タイトルはチェチェン人とイングーシ人、二つの民族をあわせた呼び名「バイナフ」から。この人々がいつか軍事侵攻から解放される日の来ることを願い、自由通信と名づけることにした。矛盾するようだが、すでに自由のあるところなら「自由通信」というメディアをつくる必要はない。ある程度まとまったら、内容を印刷物にして販売するつもりなので、関心のある方はお買い上げくだされたく、(と)