エステミローワ殺害事件に関する民間報告、英文で発表

 国際人権連盟(FIDH)、人権センター「メモリアル」、「ノーバヤ・ガゼータ」紙は、人権活動家のナターリヤ・エステミーロワさんが2009年に殺害された事件について、「エステミローワ殺害から2年:間違いを続ける捜査」と題する報告書を英文で発表した。

 2009年7月15日に彼女が殺害されて以来、事件は最高検察庁によって捜査されてきた。この捜査(事件番号#09500038)は、4つの可能性を検討してきた。

    1. 彼女の職業的活動に関連するもの
    2. チェチェン行政当局の信頼低下を目的としたもの
    3. 個人的な復讐を目的としたもの
    4. チェチェン治安当局が殺害した可能性。彼女の人権活動に対して

 初期の段階から、捜査は重要な証拠を確保していた。それは、爪の間に残っていた生化学的遺留品で、誘拐者、殺人者と考えられるDNAが、少なくとも3人分検出されていた。そのうち一人は女性だった。

 6ヶ月近くたった2010年1月、捜査当局は、犯行主体が反政府武装勢力のアルフズール・バシャーエフらによるものであるという「証拠」があると発表した。

(と、いうようなロシア政府側の捜査に不信感を持った人権団体、新聞が、独立した報告書をまとめているという話だと思う。訳注)

 民間報告書では、この事件に関する、入手しうる証拠を分析している。英語版もある。

報告書をダウンロードする:
http://www.memo.ru/2011/10/19/nesten.pdf

October 20, 2011
http://www.memo.ru/eng/news/2011/10/20/2010111.html