ロシア反体制活動家、「ドライ・ハンスト」で3日早く釈放

(ラジオ・リバティーから)
危険なので、水分を摂らないハンストは決して真似しないでください。(訳注)

 ロシアの反体制活動家、セルゲイ・ウダルツォフは、野党運動「左翼戦線」のコーディネーターで、モスクワで行われた10月12日の「Wrathの日*1」の抗議行動の組織者の一人。当日逮捕され、翌 13日に10日間の行政勾留命令が出ていたが、拘置所でのハンストで健康状態が悪化、 20 日に釈放された。

このデモのスローガンは、「指導者をすげかえる時だ! 不正選挙はやめろ!」など。

ウダルツォフは、逮捕を不服として「ドライ・ハンガーストライキ」を始めていた。食べないだけでなく、飲み物も摂らないというやりかただ。

案の定、健康への影響は大きく、モスクワの病院に担ぎ込まれた。医師は、あくまで勾留するなら、一旦釈放し、自宅で再度拘束すべきだと提案。

ラジオ・リバティーの取材に対して、ウダルツォフは「法廷はひどいところだったね。僕が最終弁論をする機会もなかったんだ。逮捕されたときのビデオ映像を上映してくれって言ったんだけど、判事は拒否するし。裁判所の勾留許可は、ぜんぶ警察の証言どおりに出たんだ。警察は僕が警戒線を攻撃しようとしていたって言うんだけど、僕は単に逃げようとしていただけさ」と答えた。

健康状態については、「調子は安定してきた」という。また、ハンストによって勾留期限より3日早く釈放を勝ち取れたことに驚きを隠さなかった。

彼が逮捕されたのは、Wrathの日の抗議行動の際、大統領官邸までデモ行進をして、要求書を渡そうとしたため。モスクワ市当局は集会の許可は出していたが、行進は許可していないとして、数人の活動家を逮捕していた。

http://www.rferl.org/content/russia_opposition_activist_freed_after_hunger_strike/24365693.html
http://www.rferl.org/content/russia_activist_announces_hunger_strike_jailing/24359736.html

*1:Day ofWrathって何だか分かる人は教えてください