#401 ボストン爆破事件についてのザカーエフへのインタビュー

■ボストン爆破事件についてのザカーエフへのインタビュー

 チェチェン独立派のスポークスマンの一人、アフメド・ザカーエフ首相に聞いた。


チェチェンニュース(CN):ボストンの事件についてどう思いますか。容疑者の肉親からは、アメリカ連邦捜査局(FBI)によるでっち上げという意見も出ていますが。

ザカーエフ:それはないだろう。アメリカの警察がアメリカの市民をテロで殺す意味がない。

CN:とすると犯人は?

ザカーエフ:十分な情報は私にもないが、ロシア連邦保安局(FSB)が関与していても、おかしくはない。米露関係は、去年12月に制定されたマグニツキー法※以来、緊張が深まっている。マグニツキーの件で顔に泥を塗られたロシア側による報復の可能性はある。

※(ロシア内務省汚職を告発して逮捕され、2009年に獄中で死亡したマグニツキー弁護士の事件がきっかけとなってアメリカで制定された法律。人権侵害に加担したためにアメリカへの渡航禁止などの制裁下に置かれる18人のロシア人の個人名が同時に公開され、ロシア側が強く反発。非公開リストには親ロシア派のチェチェンの独裁者、カディロフの名前もあるとされる)

CN:容疑者とチェチェンは関係があるのでしょうか?

ザカーエフ:チェチェン人だということだけだね。彼らは2002年ぐらい──小学生のころからアメリカで暮らしていたわけで、独立派や、コーカサス首長国との関係は最初からないし、彼らの経験や知識はアメリカで得たものばかりのはずだ。

CN:この事件は今後どう展開すると思いますか?

ザカーエフ:アメリカ当局が、先入観を持たずにこの事件を深く捜査することを希望している。おのずと真相が明らかになるはずだ。

CN:ありがとうございました。(4月21日)


■ザカーエフが発表した声明の全訳:

ボストン爆破事件に関するアフメド・ザカーエフ(独立派首相)の声明

http://d.hatena.ne.jp/chechen/20130422/1366583998

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