ダゲスタンで低烈度の武装抵抗活動が続く

アメリカの保守派シンクタンクジェームズタウン財団のニュースより。筆者は
マイルベーク・ヴァチャガーエフ。

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 2013年は、ピャチゴルスクボルゴグラードでの3回の爆弾テロ事件で終わった。これらの事件は、もちろん北コーカサスの緊張をさらに深めることになった。

 北コーカサスは年末年始のお祝いムードとは程遠い。地域は明らかに原理主義化していて、新年のお祝いさえもイスラムの伝統に反すると言われるようになってきている。

 12月24日、ロシア対テロ委員会は、2013年に北コーカサスでは260人の抵抗勢力を殲滅したと発表した。そのうち42人が野戦司令官であるという。また、12件のテロ攻撃を含む78 件の犯罪を未然に阻止したという。ただ、この発表内容は、何をもってテロ攻撃と定義するかがあいまいで疑問が残る。ちなみにチェチェン内務省は、2013年にはチェチェン内でのテロ攻撃は「何もなかった」と発表している。当局発表はあてにならない。

 ダゲスタンは明らかに緊張した情勢にある。12月25日に、デルベント地区の警察署で、捜査官が何者かによって銃殺された。ハサブユルト地区でも戦闘があり、ムツァルーアウル村の酒屋で11歳の少女が死亡した。ダゲスタンではアルコールを販売している場所が繰り返し襲撃を受けている。

 12月26日にも、スレイマンースタルスキー地区で特殊作戦があり、抵抗勢力の一員と疑われたマドリド・ババハノフ(27 歳)が自宅で殺害された。

 (原文にはこのような事件がさらに列挙されており、まるで戦争状態:編注)

 このような状況の悪化によって、ダゲスタンの首長であるラマザン・アブドラチーポフは、同共和国の安全保障会議として治安維持についての特別会議を開くに至った。ところがその翌日12月31日にも、ブイナフスクの検察官ガサーノフが、自宅前で自動車爆弾により殺害された。また、ハサブユルトでも即席爆弾(IED)による攻撃があり、警察官が負傷した。

 冬季オリンピックが始まるソチでは厳戒態勢が取られているが、オリンピックが近づくにつれ、北コーカサスの緊張はさらに高まるだろう。

> The Jamestown Foundation
> Low-Level Insurgent Violence Continues Unabated in Dagestan
> Eurasia Daily Monitor Volume: 11 Issue: 5
> January 10, 2014
> www.jamestown.org
> http://tinyurl.com/lw7n6p2