チェチェン情勢再び悪化
2007年7月5日、プラハ・ウォッチドッグ
ウマルト・チャダーエフ
原文:http://www.watchdog.cz/?show=000000-000005-000004-000147&lang=1
チェチェンでは、最近独立派による大規模な攻撃が行われるという噂が流れている。
見せかけの平穏とのどかさの裏で、チェチェン共和国の情勢は悪化し始めている。現地法執行当局と軍部は明らかに活動を強めている。
現地の住民は、グローズヌイの街頭で夜半、法執行当局が頻繁に見かけられるようになったと語っている。軍部はチェチェンの首都を取り囲む多くの通路で移動式の検問所を設置し、たいていの場合装甲車を随行して検問を強化している。こうしたことから、人々は近い将来共和国の状況が深刻に悪化すると予想している。
グローズヌイに住む49歳のアルハズールは次のように語っている。
「二、三日前、私はアチホイ・マルタノブスキー地方から甥と一緒にグローズヌイに戻ってきました。私たちは夜中にスタロプロミスロブスキー地区に向かう道路を車で走っていたところ、兵士の一群に遭遇しました。彼らは「ウラル」(大型多用途6輪駆動車)と「UAZ」(四輪駆動車)に乗っており、側には装備された軍用人員運搬車もありました。全員が覆面をかぶっていました」
「彼らは私たちのジグリ(ロシアの最も有名な大衆車)を隅から隅まで―荷物やシートの下まで―調べ上げました。それから、私たちのパスポートを取り上げて、リストと照合していました」
「なぜこんなことをするのかと尋ねたところ、一人がこんな返事をしました。『お前たちのドク・ウマーロフが海外から大金を受け取って、何かを企んでやがる。だから俺たちはそれを食い止めるんだ』。彼らは検査の後で私たちを解放しましたが、私たちは夜には運転をしないよう忠告を受けました」
他方、共和国のいたるところ―特に山間部―から、人口密集地に小規模なゲリラ軍が出没するようになったという報告も寄せられている。二、三週間前には、グローズヌイ地区の一、二の村の近くで、独立派が独自の検問所を設けたという報告まである。チェチェンの首都からわずか数キロ南に位置するプリゴロドノエ村にまで検問所が作られたという話さえある。
現在のチェチェン政府にとってもう一つの深刻な問題は、多くの若者がゲリラ軍に加わっているという事実によって生じている。数十人の法執行当局員がゲリラに転向したという話さえある。ラムザン・カディーロフは、大勢の若者がゲリラに入隊するということには現実味がないという発言を最近したばかりだった・・・。(明日へ続く)